■基本情報
【製品名】 マグナカルタポータブル
【対応機種】 PSP
【ジャンル】 奥義覚醒(めざめる)RPG
【発売日】 2006年5月25日(木)
【価格】 4,800円(税抜)
【CERO】 12歳以上対象
【プレイ人数】 1人
【開発元】 SOFTMAX
【発売元】 バンプレスト
【公式サイト】 http://www.jp.playstation.com/software/title/uljs00042.html
日韓共作のRPGで、2004年に出たPS2版の移植版です。
人間とヤソンという人種間の戦争の中で、ヤソンに恨みを持つ一人の青年が、とある少女(?)と出会う物語。
クリアまでのプレイ時間は約76時間(うち、約2時間ほどがロード時間。誇張なし)。
ゆったりRPGを遊ぼうと思ったら、肝心要の戦闘がリズムゲーだったので非常に辛かったです。
ぐるぐる回る○ボタン、×ボタンをテンポよく押して攻撃を成立させないと、なかなか戦闘が終わりません。
ボタンを押し間違えたり、押すのが早すぎたり、遅すぎたりすると、与えられるダメージが激減するわけです。
しかもラスボスに至っては相手の攻撃を逆手に取ってカウンター攻撃(これを夜叉モードと呼ぶそうです)しないと、まともにダメージを通すことができません。
カウンター攻撃も勿論リズムゲーで、ミスすると手痛いダメージを受け、最悪の場合は一撃死します。
他にも多々書きたいことはありますが、以上のことから、自分にとって戦闘は苦行以外の何物でもなかったです。
キャラクターデザインやグラフィック、音楽は良かったのですが、ゲームシナリオには若干説明不足な点が多く、主人公のカリンツが子供時代を回想するシーンでは一体何を言いたいのかさっぱり分かりませんでした。
というか回想のムービーは要らないから文章だけでチャッチャと説明してほしかったです。
メタルギアソリッドシリーズほどではありませんが、このゲームもちょいちょいムービーを挟んでくるのでその都度ロードが発生し、しかもそのムービーはボタンで飛ばすことが出来ません。
なので、長々しいムービーを見た後に戦闘で負けてゲームオーバーになってしまうと、また戻し作業のムービー鑑賞をしなくてはならなくなるわけです。
このゲームは負けイベントが多いのでこれも負けイベントだな、と思って手を抜いたら普通に殺されて泣くハメになります。
一番酷いのが強制電源オフで、ムービー→ムービーへのロード中に勝手にPSPの電源を落としやがりますので、2回やり直しをさせられた時はさすがに止めようかと思いました。
なぜムービー間のロード時間中に「頼むぞ……」と祈らなければならないのか、本当に酷すぎます。
出演キャラに当てている声優さんは豪華でした。
主人公のカリンツは保志総一朗さん、ヒロインのリースは堀江由衣さん、カリンツの上司であるアグレイアン将軍は森川智之さん、謎の組織に所属する人物には故・鈴置洋孝さんなど。
自分は声優さんに疎い方なので、調べ物をするまでは「この声聞き覚えあるな~」くらいにしか思いませんでしたが、いざ判明すると、よくここまで有名な方々を起用したものだと思います。
バンナムは元取れたんでしょうか。
クリアした後の感想は「もう二度とやりたくない」です。
ゲームそのものが嫌いになる前にクリア出来て運が良かったと思っています。
「強くてニューゲーム」などといった周回プレイなどといった気の利いた要素はありませんので、一度クリアしたらもう充分です。
またあの長ったらしいロードに付き合わされることを考えると、周回プレイしたいと思う人は多分いないのではないでしょうか……。
クリア後のおまけ要素としてギャラリーモードがありますが、特に興味は無かったので流し見して即終了。
もう自分のPSPにマグナカルタポータブルはありません。
どうしても遊びたいという人には止めませんが、新品で買うのはおすすめしません。
自分は中古ソフトを280円で買ったのですけれど、そのくらいが適正価格じゃないかと個人的に思います。
以上、『マグナカルタポータブル』のクリアレポートでした。
Source: 究極ゲームまとめ
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